2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

王位戦(53)挑戦者決定戦 渡辺明竜王vs藤井猛九段

前対局に引き続き藤井九段が四間飛車藤井システムを採用したのに対し、先手渡辺竜王が▲55角と出て、変則的ながら急戦を牽制する形に。小さな駆け引きや仕掛け等が入りつつ夕方頃まで固め合う長い展開へと進む。藤井九段のほうに不利な要素(持ち駒、残り時…

最強戦(6) 菅井竜也五段vs三浦弘行八段

▲76歩▽84歩となったので先手の菅井五段が中飛車…と思いきや、▲68銀と上がって矢倉、更に5筋の歩を交換、さらに46にいた銀を57→56と繰り替え、ゴキゲン中飛車との要素をミックスしたような矢倉中飛車に。後手の矢倉が相当固い一方、先手もなかな…

NHK杯戦(62)一回戦 中田宏樹八段vs瀬川晶司四段

横歩取り最新型のスタートから先手中田八段が銀頭を狙う▲24歩で早めの揺さぶりをかけるも、後手瀬川四段は金銀を押し上げる将棋で敵の右辺を圧迫、形勢を有利な状況へと運んで行く。しかし優勢になってからの応手がまずかったようで(解説の豊川七段が▽2…

最強戦(20)Dブロック 杉本昌隆七段vs阿久津主税七段

升田式石田流の出だしから先手杉本七段が▲68金から金を繰り出す急戦策を取り、じっくり指す方針だったと思われる後手阿久津七段が一度苦しむ状況に(阿久津七段曰く▽94歩の手抜きが裏目に出たとのこと)。ただ、▲36歩(図)と受けたところで▲55角→▲…

女流王座戦(2) 一次予選メモ

一番感心したのは長谷川優貴女流二段。一局目のゴキゲン中飛車に続き、二局目の相振り飛車も角道を止める向かい飛車+矢倉で、四間飛車に転換して金無双の欠点を突く形を取って勝利。もちろんマイナビオープンで披露した大野流やレグスペが無意味ということ…

銀河戦(20) 長沼洋七段vs畠山鎮七段

先手中飛車調の出だしから▲88銀と上がり(振り飛車だとしたら銀の位置が不自然)、さらに▲26歩をついて5筋を突いた状態から角交換を誘う。角交換のリスクを背負うのは先手も後手も同じことだけど、結論からすれば後手は▽44歩と止め、矢倉に持って行く…

最強戦(6) 豊島将之七段vs橋本崇載八段

twitterで「草食対肉食」という表現を見かけたりもしたけど、前年度順位戦の昇級者という共通点があったりもする二人。将棋世界の「昇級者喜びの声」として、二人とも不調の克服を口にしていたのが印象的だった。 以下「将棋世界」2011年5月号からの引用。…

銀河戦(20) 橋本崇載八段vs北浜健介七段

寝不足で途中ちょっと寝てしまったので(苦笑)、観たところだけを。▲76歩▽34歩に▲66歩と突く「橋本シフト」から▽62銀となり、石田流本組の進行へ。後手北浜七段が銀冠から穴熊へと移行し、一時膠着しかけるものの▽92飛となったタイミングで橋本八…

女流王座戦(2) カロリーナ・ステチェンスカさん(アマチュア)vs千葉涼子女流四段

対局がさきほどの激闘のおよそ二十分後という、カロリーナさんにはちょっと酷な対局(対局と対局の合間にメディアの囲み取材もあったらしい)。銀を早繰りするちょっと変わった先手中飛車に対し(「5五の龍」に出てきた後手番中飛車にも似ている)、千葉女…

女流王座戦(2) カロリーナ・ステチェンスカさん(アマチュア)vs高群佐知子女流三段

カロリーナさんはポーランド出身の大学生。2008年ごろ、漫画の「ナルト」をきっかけで将棋をはじめ、フランスで行われた国際将棋フェスティバルで4位(女性としては最高)を獲得した実力者。プロ志望であり、10日前に来日し、将棋道場で特訓を積んでいたと…

女流王座戦(2) 中倉彰子女流初段vs長谷川優貴女流二段

長谷川女流二段のゴキゲン中飛車に対し、中倉女流初段は超速を選ばず穴熊に固める将棋を選択。▲36歩→▲37銀→▲46銀の3手を省略して早いようだけど、おかげで後手は▽54銀と立つゴキゲン中飛車の理想型&端歩を突き伸ばして玉型の広い型に組み上げるこ…

女流王座戦(2) 室田伊緒女流初段vs室谷由紀女流初段

全部の将棋にコメントするのは面倒なので、気になった局をピックアップします。室田さんが結婚し、関西に行った関係で関西同士となった対局。一局目は相石田、相穴熊で完全に手出しが出来ない状況で手詰まりに。先手は▽84歩を甘受してしまった状況(▽85…

意外に強敵? -対石田流▽15歩

戸辺誠六段のブログ「対局の結果」より。 図は▲4八王と上がった局面ですが、△8八角成▲同銀△4五角と打たれ、以下▲7六角△2七角成▲4三角成△3二銀と進みました。△4五角には▲7六角と打ち返すのが形で大丈夫とされていますが、後手が△1五歩型の場合は△1…

銀河戦(20)Aブロック 山崎隆之七段 対 戸辺誠六段

戸辺誠六段のゴキゲン中飛車に対し、定跡にとらわれない力戦を好む山崎七段が珍しく超速37銀→銀対抗→相穴熊というオーソドックスな展開に(「練習将棋では指しているのに、なんで公式戦では指さないんだ?」と言われていたんだそう)。ただ、山崎隆之はど…

マイナビ女子オープン(5)五番勝負 上田初美女王 vs 長谷川優貴女流二段

長谷川女流二段がゴキゲンからの角交換、大野流向飛車に続き、レグスペを採用。昼までは後手のほうが指せた気がするけど、馬飛交換になったあたりから雲行きが怪しくなる。例のごとく終盤力で猛追した部分もあるけど、後手力及ばずという感じだった。これで…

最強戦(6) 羽生善治王位・棋聖 vs 中村太地六段

中村六段は来月からの棋聖戦の挑戦者であることが決まっていて、本局はその前哨戦と言える。個人的に中村六段については一年前のイメージ(NHK杯開幕戦、vs松尾歩七段)が印象悪く、それに比べるとずいぶん切れ味が増したというか、グレードアップしたなと思…

エビ中(落書)

ももクロの関連で名前は知ってたけど、入り口がかなりとっつき辛くて、正直入り込めないでいた。試聴で聴いた「仮契約のシンデレラ」の良さ(エビ中としてはオーソドックスらしいとのこと)、あとMXでやっているテレビ番組「エビ中の永遠に中学生(仮)」の…

王位戦(53)最終局:広瀬章人七段vs戸辺誠六段

後手戸辺六段のゴキゲン中飛車に対し広瀬七段が超速▲37銀にし銀対抗→相穴熊へ。控室では先手の逆転ということだったけど、自分には終始広瀬七段のほうが良いように感じた。そもそも格上の広瀬七段に得意形に組ませる理由から不明だし、途中あった手待ちも▽…

王位戦(53)最終局:牧野光則四段vs藤井猛九段

後手藤井九段の藤井システム四間飛車に対し、先手牧野四段は五筋位取りを絡めた急戦へ。先手の構想は悪くなかったと思うけど、46手目で54の歩を取られたことが純粋な二手損となってしまい、その損が従来かけるべき手(▲68銀と▲96歩)に手をかけられず…

王位戦(53)最終局:船江恒平五段vs渡辺明竜王

角換から先手の船江五段が▲66角を活かしたコビン攻めに。スピーディーな展開で、ひょっとしたらという感じもあったけど、▽55銀に▽44歩とコビンの守りを足して逃げ切る。自分自身の専門じゃないけど、明快さがあって観てて面白かった。竜王が紅組優勝と…

HAYATO(MEANING)

MEANINGのギターボーカル(スクリーム)担当。買ったDVD「To Be Here / To The Future」があまりにカッコ良くて、思わず描いてしまったブツ。こういう、凶暴と言えるほどの力強さ、憧れてしまう。iPodTouchに入れた「Zen Brush」というアプリを使って作画。…