王位戦(53)最終局:広瀬章人七段vs戸辺誠六段

後手戸辺六段のゴキゲン中飛車に対し広瀬七段が超速▲37銀にし銀対抗→相穴熊へ。控室では先手の逆転ということだったけど、自分には終始広瀬七段のほうが良いように感じた。そもそも格上の広瀬七段に得意形に組ませる理由から不明だし、途中あった手待ちも▽15歩の突き捨ても疑問。プレーオフの可能性とリーグ陥落の危険があった将棋なのに、研究の延長で指している感覚があまり良い気がしなかった。終盤、攻め合いにいかずにと金を払った▲46角こそが実戦的な一手でお見事。自陣のリスクを減らしタテヨコナナメの三方向からの攻め形を作り、そして先の見えなかった将棋を寄せきった広瀬七段に拍手を。