最強戦(6) 菅井竜也五段vs三浦弘行八段


▲76歩▽84歩となったので先手の菅井五段が中飛車…と思いきや、▲68銀と上がって矢倉、更に5筋の歩を交換、さらに46にいた銀を57→56と繰り替え、ゴキゲン中飛車との要素をミックスしたような矢倉中飛車に。後手の矢倉が相当固い一方、先手もなかなかの好形の展開に。ただ、88玉と上がったときに▽85桂→▽97桂成を食らってからは緩手もあって三浦八段の猛攻が続いてしまい、やや一方的な内容で後手の勝ち。
ただ、結果こそ菅井五段の負けではあるけど、手順や形に改良を加えれば先手矢倉戦法の一つとして確立できてるような、そんな気がする。後手の金銀角5枚で囲った超堅陣と、先手の▲56銀型のどっちが勝るのか、今後も指して欲しい将棋。