女流王座戦(2) 室田伊緒女流初段vs室谷由紀女流初段

全部の将棋にコメントするのは面倒なので、気になった局をピックアップします。室田さんが結婚し、関西に行った関係で関西同士となった対局。一局目は相石田、相穴熊で完全に手出しが出来ない状況で手詰まりに。先手は▽84歩を甘受してしまった状況(▽85桂が無い)、後手は銀を左から右に旋回せず、4筋の位を取ってしまったこと(歩の交換ができなかった)がおかしかったのかも(室谷女流初段が先手を取るためにそう指したという可能性もあるにはあるけど)。
指し直し局も相石田で、今度は先手室谷女流が矢倉、後手室田女流が美濃囲いへ。再度千日手の可能性もあったけど今度は打開。混戦模様から室田女流が寄せ切るかな、と思ったけど、少々堅実さを欠いた印象。大駒を切って相手に肉薄する指し方は一瞬迫力はあったけど広い方へ逃げられてしまうと金銀桂では足らず、結局詰みにまではつながらなかった。合計3時間近くに及ぶ対局の末、室谷女流初段の勝ち。