最強戦(6) 羽生善治王位・棋聖 vs 中村太地六段

中村六段は来月からの棋聖戦の挑戦者であることが決まっていて、本局はその前哨戦と言える。個人的に中村六段については一年前のイメージ(NHK杯開幕戦、vs松尾歩七段)が印象悪く、それに比べるとずいぶん切れ味が増したというか、グレードアップしたなと思う。将棋はお互いの得意戦法といえる横歩取り。途中までは押せていたけど、最後の最後で▽88歩がアダとなり(手順前後?)、羽生に逆転を許す。
勝負としては大きく格が違うとか棋聖戦では横歩は指せないというような、そういう内容ではなかったと思う。ただ、棋聖戦では直に相対して対局するから、本局以上に大変という部分はあるかも知れない。将棋としてはむしろ羽生二冠が飛車を振ってくる可能性が。