竜王戦(25) 大石直嗣四段 vs 永瀬拓矢五段

後手になった永瀬五段がゴキゲン中飛車かと思いきや、二手損向かい飛車をチョイス(レグスペではなく、▽33桂▽53銀型の、いわゆる升田式に近い形)。最近はゴキゲン以外の戦法も採るとのことだけど、自分から動けず千日手を誘っているようではどうかという内容。いっぽうでガッチリ四枚穴熊に囲った先手大石四段は千日手誘導には乗らず、やや無理気味な攻めだったけれども、相手の変調もあり着実に手をつなげていく。途中後手に疑問となる端攻めが出るものの、▽45馬と龍を追った手がマズかったようで、攻める手段を失った後手が劣勢に。後手は駒不足もあり攻め手がかえって裏目に出てしまうような状態で、攻めの機会を待った先手の勝ち。