名文

 吉田戦車の逃避めしを読み返していて、最後の文章が響いたので、以下引用。

なんとなくこの連載は、小さい人や若い人に
読んでもらいたいような気持ちが常にありました。
適当でいいから、基本さえおさえれば、
自分の身を養うシンプルな食事は自分でまかなえる。
こんな程度のものでいいんだよ、と。
自分の子供へのメッセージでもあったかもしれません。
 
今赤ん坊がいるわけですが、十年後は10歳になります。
その時にたとえば親の留守中、
一人で冷や飯に味噌汁をかけて
一食とすることができるような
「食う力」を身につけてくれたら、
どれほど安心なことでしょうか。
(「その105」より)