本田小百合女流二段 vs 上田初美女王

後手上田女王のゴキゲン中飛車に対し、本田女流が一目散に囲いに行く方法を採用。穴熊の可能性もあったとは思うけど、後手の早い▽64銀を見て左美濃→四枚銀冠へ。穴熊とはいえ囲いとしては後手のほうが薄かったんだけど、全体として攻めがややスローというか、焦点がややぼやけていた印象がする。本田女流が相手の攻めを凌ぎながら打ち続けた穴熊へのクサビが次第に効いてくる展開となり、最終的に形勢逆転の事態に。最後の執念は恐ろしいものがあったけど、再逆転にまでは至らなかった。